最新の大腸3D-CT検査とは?
内視鏡を挿入せずにCT撮影を行うことで大腸を精密検査する新しい検査方法です。
下剤の服用量は内視鏡検査にくらべかなり少ない量(150ml)で、検査の所要時間は約10~15分です。
大腸がん検診の一次検査としても、便潜血検査陽性受診者の2次精密検査としても行うことができ、癒着により内視鏡が困難な患者さんにも施行できます。
大腸CT解析を行うことで、内視鏡検査を行った様な大腸の画像を作成し観察・診断する検査です。
大腸3D-CT検査の利点
- 検査が楽に受けられる(検査時間10~15分)
- 大量の下剤内服の必要がなく、少ない下剤で検査可能である
- 大腸の全体像や病変の把握が容易
- 注腸X線検査や大腸内視鏡検査が困難な患者さんにも施行可能
大腸3D-CT検査の欠点
- 平坦型の病変や小ポリープの検出能が低い
- 直接見る検査ではない為、大腸内視鏡検査と比べて詳細な画像描出は出来ない
- 医療放射線被曝がある為、妊娠の可能性がある方や妊娠中の方は検査できない
- 検査と同時に大腸ポリープ切除ができない
大腸3D-CT検査の前処置
準備するもの
大腸3D-CT検査の準備表
※クリックするとPDFファイルが開きます
大腸3D-CT検査の手順
- 左側を向いていただき、肛門より炭酸ガス注入用のチューブを挿入いたします。
- 上向きのまま、肛門より炭酸ガスを注入しCT撮影を行います。大腸CT専用の炭酸ガス注入装置を使用する事で、安全にゆっくりと炭酸ガスを注入し、大腸を拡張させてCT撮影を行います。
- うつぶせで再度CT撮影を行います。
炭酸ガスは腸管から速やかに吸収(空気の130倍の吸収スピード)されますので、検査後の腹痛や膨満感はほとんどありません。
検査時間は10~15分です。
大腸3D-CT撮影画像
検査費用
保険適応 |
1割負担 |
3割負担 |
2,500円 程度 |
7,500円 程度 |